世界の絶景コレクション

ウユニ塩湖

中南米ボリビア

南北約100km・東西約250km・面積約11,000km²、日本の岐阜県とほぼ同じ大きさの湖、ウユニ塩湖。アンデス山脈に囲まれ、標高は約3,700mと富士山と同じくらいの高さに位置しますが、湖全体の高低差はわずか50cm以内で「世界で最も平らな場所」といわれています。11月下旬～3月頃は雨季になり、平らな塩原一面に水がたまって大地に水の膜を張ります。その水に太陽の光が反射し湖面に空が映し出され、まるで一面が鏡のような美しく壮大な景色を見せてくれます。乾季の4月～11月前半頃は水が干上がり、むき出しになった塩の結晶が太陽の光に照らされ、キラキラと輝く白銀の光景が楽しめます。

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九ふん

アジア台湾

映画の舞台として一躍脚光を浴びた、情緒漂う佇まいの街、九ふん。台北から約40km離れた台湾北部の山間部に位置し、海と山を一望できる場所です。かつては金鉱脈が見つかったことによりゴールドラッシュに沸いて賑わいましたが、金鉱が閉山したことで街は衰退していきました。そのため、現在でも古き良き時代の名残や雰囲気を街の至るところで感じられます。日本風建築とも中国風建築とも違う、古い木造や石造の建物が細い路地を挟み、ところ狭しと建っている姿は、どこかノスタルジックな雰囲気を味わえます。夕暮れどきには、路地や建物に吊り下げられた無数の赤提灯に明かりが灯り、街全体に幻想的な光景が広がります。

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ハロン湾

アジアベトナム

数々の奇岩が海から突き出るベトナム随一の名勝。大小3,000もの奇岩や島々が突出する様子から「海の桂林」とも呼ばれ、1994年に世界自然遺産に登録されました。かつては海賊の隠れ家やベトナムがモンゴル帝国から侵略を受けたさいの要塞としても利用されていました。長い年月をかけて形成された石灰岩の奇岩は、一つひとつが彫刻作品のようで全体で見ると水墨画のような美しさが特徴です。龍の親子がこの地に降り立ち、敵をうち破って口から吐き出した宝石が湾内の島々になった、といわれる伝説にふさわしく、神秘的でダイナミックな景色が展開します。とくに、夕日を浴びてオレンジ色に染まるハロン湾の絶景は格別の美しさです。

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モン・サン・ミッシェル

ヨーロッパフランス

「西洋の驚異」と称されるモン・サン・ミッシェル。708年、司教の夢に現れた大天使ミカエルが聖堂を建てるよう告げ、礼拝堂を造ったのが始まりで、カトリック巡礼地の一つにも数えられています。フランス西海岸のサン・マロ湾に位置し、満潮時には大陸とつながる道が海に沈み、四方を海で囲まれた孤島と化します。干潮時には干潟が現れ、海岸から1kmある砂地を歩いて渡ることも可能です。1979年にはその湾とともに、世界文化遺産に登録されました。ゴシック様式とロマネスク様式が複雑に混ざり合った建造物が、海上に浮かび天空へとそびえ立つ様子は神秘そのもの。自然に文化が融合した幻想的な美しさを生むこの地は、世界各国から訪れる人々を魅了します。

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イースター島

中南米イースター島

チリ・タヒチからも約4,000km離れている孤島イースター島。北海道の利尻島とほぼ同じ大きさを持つこの島は、現地語で「輝ける偉大な島」を意味するラパ・ヌイ島と呼ばれています。集落を守るように立てられた約900体もの巨石像モアイが島の至るところで存在感を放ちます。1200年頃に島に移り住んだ移民がモアイ像を造ったと考えられていますが、鉄器を持たなかった先住民がどのように造ったのか、巨石をどのように運んで立たせたのか、その詳細はいまだ謎に包まれたままです。そのほかにも鳥人儀式が行われていたオロンゴ、古代遺跡のアフ・ビナプ、未解読文字ロンゴロンゴなど、未解明の文明が数多く残る神秘の島です。

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ブラーノ島

ヨーロッパイタリア

水の都ベネチアの潟の中には100を超える島々が点在しており、ブラーノ島はその中の一つです。人口3,000人ほどで、1時間あれば島中を見て回れるような小さな島です。その魅力は、まるでおもちゃの国のようなカラフルな家並み。かつて漁師が冬の濃霧のなかでも自宅がすぐに分かるように鮮やかな色を壁に塗ったことが発端となり、色とりどりの家々が立ち並びました。漁業が盛んなこの島は、漁網作りの技術を活かした繊細で美しい工芸品のレース編みも有名で、島内には貴重なレースが多数展示されたレース博物館もあります。島全体が見どころで、どこを切り取っても絵葉書のような美しい風景をカメラに収められる島です。

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アルプス５大名峰（マッターホルン）

ヨーロッパスイス

標高4,478m、ヨーロッパアルプスのシンボルともいえる名峰マッターホルンは、4つの山稜と4つの岩壁から成っている四角錐の山です。どの側面から眺めても、威風堂々とした風貌が、青空を切り裂くように圧倒的な高さで迫ってきます。ハイキングはもちろん、登山鉄道からの車窓でもその雄大な景色を堪能できます。標高3,130mのゴルナーグラート展望台に登ると、マッターホルンやモンテ・ローザなどの4,000m級の名峰や氷河が目の前に広がり、その山肌の近さは圧巻です。春から夏にかけては若々しい草花が生い茂る大自然の様子、秋は色鮮やかな紅葉、冬は一面に雪景色が広がる白銀の世界と一年を通して楽しめます。

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4つのフィヨルド（ソグネフィヨルド）

ヨーロッパ北欧

1,000mを越える崖に囲まれ、全長約205km・最深部で約1,308mにおよぶヨーロッパ大陸最長にして最深のソグネフィヨルド。その規模の大きさから、フィヨルドの王様とも称されています。世界自然遺産に登録されている支流のネーロイフィヨルドは、世界最大級のソグネフィヨルドと打って変わって幅が250mほどしかなく、世界最狭のフィヨルドです。バス、鉄道、フェリーといった様々な交通手段でアクセスでき、なかでも「世界で一番美しい山岳鉄道」といわれるフロム鉄道の車窓から眺める大自然の迫力ある景色が人気を集めています。雪解けの水が造り出す名もない無数の滝が、ごうごうと音を立てて雄大なフィヨルドに流れ込む様はまさに壮観です。

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ヴァレッタ

ヨーロッパマルタ共和国

世界文化遺産に登録されている、要塞都市ヴァレッタ。16世紀に始まったマルタ史上最大の危機「グレート・シーズ（大包囲戦）」を教訓に、より強固な要塞都市が築かれ、現在のヴァレッタが誕生しました。ハチミツ色の石灰石で造られた建物が並び、町全体が優しい色合いの美しい景観を生み出しています。ヴァレッタの見どころの一つの聖ヨハネ大聖堂は、1578年に町の中心に建てられました。騎士団の出身ごとに分かれた8つの礼拝堂、金・銀・大理石で造られた内装、床一面に400枚並んだ騎士たちの墓碑でもある色鮮やかな大理石により豪華絢爛な大聖堂は必見です。町を歩けば「ルネサンスの理想都市」といわれた16世紀当時の美しさを随所で感じられます。

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キューケンホフ公園

ヨーロッパオランダ

アムステルダム近郊にある小さな街リッセに位置し、東京ドーム約8個分の広さである32ヘクタールの面積を有するキューケンホフ公園。元々キューケンホフ城だった場所に、花についてもっと知ってもらおうと建設された展示公園で、1949年に開園されました。「ヨーロッパの庭」とも称えられているとおり、約100もの球根業者がチューリップをはじめ、スイセンやヒヤシンスなどの球根を約600万株提供する世界一のフラワーパークです。毎年異なるテーマで造園され、3月中旬～5月中旬にだけ開かれます。その開園期間中には世界各国から100万人もの人々が訪れ、美しい花が色とりどりに咲き誇る光景と華やかな香りに魅了されます。

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ガンジス川

アジアインド

ヒマラヤ山脈を水源とし、ベンガル湾に注ぐ全長約2,506kmの大河、ガンジス川。インド最大のヒンドゥー聖地であるバラナシに位置します。聖なる川「ガンガー」と呼ばれ、ヒンドゥー教徒にとっては一生に一度は訪れたいと願う神聖な場所です。ガートと呼ばれる川へと続く沐浴用の階段は全部で84か所あり、近くには寺院や館、火葬場など数多くの聖地があります。市内のガンジス川岸にある沐浴場は、一般開放されています。そこでは、多くの信者と観光客が昼夜問わず賑わう様子や現地の人が洗濯やお風呂に入っている日常の光景も見られます。そのすぐ横では遺灰や何人もの遺体が流れており、常に「生」と「死」が混在している場所です。

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オーロラ（北米）

北米カナダ

夜空にきらめく神秘的な光のカーテン。ローマ神話の女神アウロラの名に由来するオーロラは、古くから狩りの成功を占う神聖なものでした。「オーロラの首都」の別名を持つイエローナイフは、オーロラが多く発生するオーロラベルトの真下に位置するため、世界屈指の高い観測率を誇るオーロラの聖地です。イエローナイフはオーロラの質も高く、タイミングが合えば天空で様々な光の色が出現するオーロラの爆発現象「ブレークアップ」も拝めます。夏の時期は平均気温が15℃前後と天候も安定し過ごしやすく、ハイキングも楽しめます。冬と違い湖が凍らないため、運が良ければ湖面に移る逆さオーロラの神秘的な絶景にも出会えます。

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サントリーニ島　

ヨーロッパギリシャ

エーゲ海に浮かぶ三日月の形をした美しい島、サントリーニ島。青い空と海、真っ白な壁が立ち並ぶ白い街並みに映える、ブルードームの教会。この青と白の統一感こそが「エーゲ海の島々の中で一番美しい」と称される所以です。古代ギリシャの歴史を感じられる、アクロティリ遺跡や古代ティラ遺跡も見どころ。黒砂が印象的なぺリッサビーチをはじめビーチも多く、海水浴に訪れる観光客も多数います。観光で人気の街、イア地区の先端にあるイアの古城では「世界一美しい」といわれる夕日が望めます。サントリーニの美しい街並みを夕焼けで染めながら地平線のかなたに沈んでいく夕日は、この世のものとは思えないほどの絶景です。

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エルサレム

中近東・トルコイスラエル

世界最古の都市の一つでもある、古代イスラエル王国の都エルサレム。四方を城壁で囲まれた旧市街では、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の三宗教の聖地が同時に存在しています。ユダヤ教徒の聖地「嘆きの壁」、イスラム教徒の聖地「岩のドーム」、キリスト教徒の聖地「聖墳墓教会」ではそれぞれ世界各国から巡礼者が訪れ、日々祈りを捧げます。そのほかにもキリストが十字架を背負って歩いた悲しみの道「ヴィア・ドロローサ」、聖母マリアが誕生したとされる場所に建てられた聖アンナ教会、旧市街が一望できるオリーブ山など、見どころ多数の聖なる都です。しかし近代以前から今もなお宗教抗争が絶えず、混沌の歴史が刻まれ続けています。

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氷河特急

ヨーロッパスイス

鉄道天国スイスのなかで、最も人気があるのが氷河特急です。マッターホルン麓のツェルマットから美しい森と湖に囲まれた村サンモリッツ間を結び、全長約290kmの区間を約8時間かけて進む「世界一遅い特急」と呼ばれています。座席は等級順にエクセレンスクラス・1等車・2等車の3種類で、全席パノラマカーでアルプスを横断する絶景を望めます。社内では軽食やドリンクを販売しているサービスカーやお土産の車内販売もあるほか、予約しておくとコースランチを自席で楽しむことも可能です。見どころは、高さ65m・長さ142mにも及ぶ、ランドバッサー橋。5つの橋脚と石造りのアーチが美しく、氷河特急でも特に人気の景観です。

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