歴代天皇　御陵巡拝　第2回　奈良　日帰り

◆御陵印とは
「御陵印」は歴代天皇の御陵の参拝記念印です。
かつては歴代外天皇や皇后の陵や皇族の墓にも印があり、
皇族の墓の印は「墓印」と呼ばれていたため、両者の総称である「陵墓印」を使う人もいらっしゃいます。
阪急交通社では、全国各地に存在する歴代124代の天皇陵へ全15回にわけてご案内をいたします。
合葬陵や同一兆域に複数の御陵がある場合、御陵印は一つにまとめられていますので御陵印の数は全部で93印。
全てご参加頂くと93印の御陵印が集まります！


◆第2回に巡拝する御陵のご案内

≪畝傍山東北陵（うねびやまのうしとらのすみのみささぎ）≫
初代・神武天皇の御陵です。
神武天皇は、初代天皇としての古事記や日本書紀に事績が書かれており、遠く日向の国から、
「神武東征」と呼ばれる軍旅して、大和を平定し、奈良の橿原宮にて初代天皇として即位したと伝えられる方です。
畝傍山の北東の麓、橿原神宮に北接する神武天皇陵は、円丘で周囲は約100m、高さ5.5mの広い植え込みがあり、幅約16mの周濠をめぐらせています。


≪桃花鳥田丘上陵（つきだのおかのえのみささぎ）≫
2代・綏靖（すいぜい）天皇の御陵です。
神武天皇陵に北接する円丘で橿原森林遊苑の北の端にあります。
直径約30ｍ、高さ約3,5ｍの円墳。
江戸時代には修陵が行われ、初代神武天皇陵に治定（指定）されていましたが、明治以降は綏靖天皇陵として管理されています。


≪畝傍山西南御陰井上陵（うねびやまのひつじさるのみほどのいのえのみささぎ）≫
3代・安寧天皇の御陵です。
古墳ではなく自然の丘を利用して作られた陵墓として管理されていて全長約120ｍです。
里人がアネ山と呼ぶところから安寧天皇陵に擬定されたと言われています。


≪畝傍山南纖沙溪上陵（うねびやまのみなみのまなごのたにのえのみささぎ）≫
4代・懿徳（いとく）天皇の御陵です。
自然の舌状丘陵をうまく利用して立地し、両側の谷をとりこみ、丘高は約16ｍあります。
『古事記』には、「畝火山の眞名子（まなご）谷上に在り」と記されています。


≪橿原神宮≫
初代天皇である神武天皇が、橿原宮で即位したという「日本書紀」の記述に基づき、
明治23年（1890）に建てられた神宮で「日本がはじまりの地」とも言われております。
神武天皇と皇后の媛蹈鞴五十鈴媛命（ひめたたらいすずひめのみこと）を御祭神としてお祀りし、
その御正徳を永く後世に伝えたいという国民の願いから創建されました。
本殿と文華殿は重要文化財に指定されています。


≪劔池嶋上陵（つるぎのいけのしまのえのみささぎ）≫
8代・孝元天皇の御陵です。
修陵の際に、独立して存在していた3つの古墳を1つにまとめて孝元天皇陵としたといわれています。


≪身狹桃花鳥坂上陵（むさのつきさかのえのみささぎ）≫
28代・宣化（せんか）天皇の御陵です。
墳丘は前方後円墳で全長約138ｍ、後円部の直径は83ｍです。
天皇と皇后が別々の陵というのが多い中で、ここは珍しく一緒の陵ということになっています。
陵墓の環濠は貯水池の役割を果たせるよう改修のあとがはっきりとある御陵です。


≪掖上博多山上陵（わきのかみのはかたのやまのえのみささぎ）≫
5代・孝昭天皇の御陵です。
孝昭天皇は、83年間在位し113歳で亡くなったとされている方です。
5世紀代のものとみられる円筒埴輪の破片が見つかったとして、話題にもなった御陵です。


≪玉手丘上陵（たまてのおかのえのみささぎ）≫
6代・孝安天皇の御陵です。
宮跡より少し離れた北東の玉手という地域にあり、小高い丘の上にあるこの御陵から
台地を見下ろすと心が和み、古代の天皇が眠る場所としてふさわしい雰囲気が漂う御陵です。


≪越智崗上陵（おちのおかのえのみささぎ）≫
35代・皇極天皇と37代齊明天皇の御陵です。
皇極天皇と齊明天皇は同一人物であり、推古天皇から一代おいて即位した女帝です。
中大兄皇子（天智天皇）、大海人皇子（天武天皇）の母です。
宮内庁上の形式は円丘。 遺跡名は「車木ケンノウ古墳」で、直径約45メートルの円墳です。

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