旅に役立つ情報満載京都観光ガイド

京都祇園白川京都祇園白川

京都には数多くの寺社や建造物が点在し、中でも世界遺産に登録された名刹、清水寺や平等院、東寺などは訪れる人々を魅了します。嵐山の竹林や渡月橋、伏見稲荷大社の千本鳥居なども人気スポットです。桜の季節や紅葉の時期など、季節ごとの美しい風景にも注目です。

京都の観光マップ

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季節のおすすめランキング

Ranking

格別な美しさが堪能できる、春の京都。世界遺産の神社仏閣と桜の組み合わせは、心が震えるほどの絶景です。嵯峨野トロッコ列車で感じる春の到来も、忘れられない体験となることでしょう。

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哲学の道

哲学の道

日本の道百選にも選ばれた美しい散策路。春になると400本以上もの桜が、可愛らしいトンネルを作り出します。

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南禅寺

南禅寺

700年以上もの歴史ある南禅寺。シンボルである三門とソメイヨシノの美しい競演は、訪れる人々を魅了しています。

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仁和寺 御室桜

仁和寺

古くより愛されてきた仁和寺の桜。特に御室桜の美しさに魅せられた俳人は多く、三大俳人の一人・与謝蕪村の一句は有名です。

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嵯峨野トロッコ列車

嵯峨野トロッコ列車

京都の春を楽しむには、嵯峨野トロッコ列車へ。満開の桜のトンネルをくぐると、車窓には絶景が広がります。

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二条城

二条城

世界遺産の二条城では、50品種の桜を約1か月間楽しめます。毎年桜まつりも開催され、夜のライトアップは特に好評です。

夏の京都では、自然の生命力を感じましょう。川床で旬の魚料理を堪能し、青々とした竹林を散策するもよし。世界的にも有名な保津川下りは、見どころ満載でマストな体験です。

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川床

川床

夏の風物詩である川床。涼やかなせせらぎ音の中、アユの塩焼きや鱧のしゃぶしゃぶなど旬の食材を堪能しましょう。

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貴船神社

貴船神社

美しい新緑に囲まれた、夏の貴船神社。縁結びの神様も祀られており、毎年七夕シーズンには笹飾りイベントも行われています。

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嵐山 竹林の小径

竹林の小径

青々とした竹林が続く、京都が誇る散策路。レンタル着物を着て、写真撮影をするのも人気のアクティビティです。

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保津川

保津川

亀岡~嵯峨までの16kmに及ぶ「保津川下り」は、世界的にも有名。変化に富んだ景観を通じて、京都の夏を体感しましょう。

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伊根の舟屋

伊根の舟屋

「舟屋」と呼ばれる伝統家屋が並ぶ、美しい海沿いの地。4月後半~8月中旬までの期間限定で、伊根産岩ガキも堪能できます。

趣のある京都が、紅葉で彩られる秋。真っ赤に染まったカエデが圧巻の「東福寺」や、夜間ライトアップが幻想的な「永観堂」など、訪れたいスポットが数多くあります。

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嵯峨野トロッコ列車

嵯峨野トロッコ列車

期間限定で沿線がライトアップされ、紅葉と夕焼け、光のコンビネーションが幻想的な秋の風景を作り出しています。

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東福寺

東福寺

紅葉の名所として知られ、特に通天橋から眺める景色が人気。約2千本もの真っ赤に染まったカエデは、圧巻の美しさです。

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東映太秦映画村

東映太秦映画村

毎年恒例の和風ハロウィンイベントは、子どもから大人まで楽しめると大評判。期間限定のフードも見逃せません。

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三千院

三千院

四季折々の景観が楽しめますが、1番人気は「秋」。京都市指定名勝の2つの庭園が、見事な紅葉で彩られます。

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永観堂

永観堂

京都屈指の紅葉スポットで、「もみじの永観堂」として知られています。ライトアップされた紅葉も、息を呑むほどの美しさ。

雪化粧をまとった京都も、一味違った美しさがあります。定番の観光スポットも、冬場は全く異なる表情。しんと静まりかえった神社仏閣には、神聖な雰囲気が漂います。

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渡月橋

渡月橋

京都の定番観光スポット・嵐山の象徴である渡月橋。雪化粧をした姿は、心揺さぶられる美しさです。

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天橋立

天橋立

日本三景の一つ「天橋立」は冬も格別。雪化粧をまとった美しい松葉の姿は、幻の絶景とも言われています。

京都のおすすめ観光スポット

Sightseeing Spot
  • 京都駅

    京都駅

    京都市

    国際文化観光都市・京都の玄関口である京都駅。その象徴ともいえるのが、駅、ホテル、商業施設、文化施設、駐車場、広場を備えた大型複合施設「京都駅ビル」です。館内をゆっくりと散策し、時間に余裕があれば、駅前の京都タワー展望台から京都の街並みを一望するのもおすすめです。京都駅は、東海道新幹線をはじめとする4つの鉄道が集まる大ターミナル。市内観光のスタート地点として、多くの観光客で賑わいます。駅周辺には飲食店やホテルも充実しており、京都旅行の拠点として最適なエリアといえるでしょう。そんな京都駅の見どころのひとつが、毎年恒例の「大階段グラフィカルイルミネーション」。約15,000個ものLEDが大階段を彩り、四季折々の京都らしいデザインやイベントにあわせた演出で、訪れる人々を魅了しています。

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  • 京都タワー

    京都タワー

    京都市

    京都の玄関口に佇む京都タワー。その白くほっそりとしたフォルムは、海のない京都の街を照らす灯台をイメージしています。京都市街で一番高い地上100mにある展望室からは、東山三十六峰に囲まれた古都京都の市街地を360度見渡すことができます。その展望室から眺める京都の景色は、古都の魅力を凝縮した、まさに絶景パノラマ。時間と季節によって移り変わる京都の絶景は、訪れる度に新たな感動を与えてくれることでしょう。展望室と同じフロアには、「タワーテラス」と呼ばれるレストランスペースも。京都らしい和のお料理に、アジアのテイストをプラスした、バラエティ豊かなビュッフェが楽しめます。京都駅のすぐそばでありながら、ゆったりとした癒しの空間で食事ができるのも魅力です。

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  • 先斗町

    先斗町

    京都市

    京都の中心部に位置する先斗町は、わずか幅2m、長さ550mほどの細長い通りに、美しいべにがら格子の町屋が軒を連ねる風情ある街並みが特徴です。周囲を京都の繁華街に囲まれながらも、一本路地に入れば昔の京都にタイムスリップしたかのような趣があります。先斗町の魅力のひとつが、夏の風物詩「川床」。鴨川に面した川床は京都随一の歴史を誇り、桃山時代から続く伝統と言われています。夏の間、およそ100軒近い店が川床を設け、涼やかな風に吹かれながら料理を楽しめます。夜だけでなく、お手頃価格の「昼床」を催す店舗もあります。先斗町の各店では、京都ならではのおばんざいや懐石料理など、バラエティ豊かな料理が味わえるのも魅力。伝統的な町屋の佇まいと相まって、五感で京都を堪能できるエリアです。

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  • 錦市場

    錦市場

    京都市

    錦市場は長さ390mのアーケード街で、その歴史は400年以上にもおよびます。「京の台所」と称される錦市場には、京料理に欠かせない食材が一堂に集まります。京野菜、琵琶湖の川魚、ぐじ、笹カレイ、湯葉など、料亭や割烹だけでなく、家庭料理「おばんざい」にも使われる新鮮な食材の数々。それらを通して、京都独特の食文化に触れることができるのが、錦市場の大きな魅力です。お店の人から専門的な知識や食べ方を教えてもらえるのも楽しみのひとつ。年末やお正月には、人であふれかえる市場の光景も京都の風物詩となっています。錦市場の歴史を語るうえで欠かせないのが、八坂神社の祭礼に奉仕する「錦神輿会」の存在。八角形の神輿「西御座」に御神霊を迎え、氏子町内を巡幸する伝統は、元禄時代から続いています。

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  • 京都水族館 ペンギン

    京都水族館

    京都市

    梅小路公園の中に佇む京都水族館は、いきものや自然とのつながりを深く感じられる特別な空間です。森や芝生に囲まれたこの水族館では、イルカの迫力ある姿に驚き、ペンギンたちの個性に魅了されるでしょう。小さなお子様の目線に合わせたコの字型の水槽。まるでオットセイと一緒に泳いでいるような感覚を味わえる、子供たちの隠れ家のような空間です。また、大きなチューブ状の水槽では、ゴマフアザラシが自由自在に行き来する様子を間近で観察できます。京都水族館最大の見どころは、約500tもの人工海水からなる大水槽。マイワシの大群をはじめとする多種多様ないきものたちが悠々と泳ぎ、神秘的な雰囲気を醸し出しています。古代から生息するオオサンショウウオの展示も行っています。

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  • 京都鉄道博物館 SLスチーム号

    京都鉄道博物館

    京都市

    京都鉄道博物館は、日本の近代化の歩みを鉄道の歴史を通して体感できるスポットです。鉄道の総合博物館として、安全性や技術を伝える場の創出、職員によるガイドツアーやワークショップなど、鉄道ファンだけでなく幅広い層が楽しみ、深く理解できる文化活動を実施。また、資料の収集・保存も行い、調査・研究に努め、感動とひらめきを生み出す展示・教育普及活動に力を注ぐとともに、鉄道文化遺産の保存や継承も支援しています。館内では、運転士の訓練用シミュレータを用いた「運転シミュレータ」体験が人気。訓練さながらの臨場感あふれるお仕事体験ができます。昭和初期と現在の駅を再現した展示では、時代によって変化した駅の役割や仕事について、雰囲気を味わいながら学ぶことができます。

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  • 四条河原町

    四条河原町

    京都市

    四条河原町は、市内随一の繁華街として知られています。デパートや銀行が軒を連ねる四条通りと、アミューズメント・ショップが並ぶ河原町通りが交差するこのエリアは、昼夜問わず活気に満ちています。四条河原町の見どころのひとつが、約400年の歴史を誇る錦市場。京の台所とも呼ばれるこの市場には、130軒ほどの店舗が軒を連ねています。新鮮な食材や京都ならではの食品を買い求めながら、京都の食文化に触れられる人気のスポットです。また、明治から昭和にかけての近代建築を活用したレトロモダンな文化・商業施設が建ち並ぶ三条通もおすすめです。幕末には志士達が駆け巡った地でもあり、一帯には史跡を示す石碑が建てられています。歴史を感じながらの散策も楽しいでしょう。

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  • 京都御所 紫宸殿

    京都御所

    京都市

    京都御所は平安時代以降、明治維新までの約1000年にわたり天皇の住まいとして使用されてきた由緒ある建築です。東西約250m、南北約450mにおよぶ広大な敷地を築地塀と清流の溝で囲んでいます。東西南北に設けられた6つの門から出入りが可能で、一般公開されている際は、清所門から入退出するのが一般的です。京都御所の中心となる紫宸殿は、即位式などの伝統的な儀式を行うための正殿。建物内部には、即位礼で使用される天皇の御座「高御座」と皇后の御座「御帳台」が安置されています。紫宸殿以外にも、清涼殿、小御所、御学問所、御常御殿など、各時代の建築様式を見ることができる建物があります。また、敷地内には美しい庭園も。池を中心とした回遊式庭園の御池庭や、庭石や灯籠が配された御内庭など、四季折々の自然を楽しむことができます。

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  • 二条城

    二条城

    京都市

    二条城は、江戸幕府の初代将軍・徳川家康が築城した城郭です。400年以上の時を経た今も、桃山文化の輝きを伝える二条城。1994年には、ユネスコ世界遺産にも登録された貴重な文化遺産です。京都御所の守護と将軍上洛のさいの宿泊所として1603年に建てられ、幕末まで徳川家ゆかりの離宮として使用されてきました。二条城の見どころは、何といっても二の丸御殿。33の部屋と800畳以上の広さを誇る内部は、狩野派の障壁画で華やかに装飾されており、将軍の権威と威厳を感じさせます。正門にあたる東大手門は、1662年頃の建築と考えられる重要文化財。築城当時は2階建てでしたが、天皇を見下ろさないための配慮から、現在の1階建てに改められたと言われています。二条城は、歴史の重みと美しさに触れられるスポットです。

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  • 北野天満宮

    北野天満宮

    京都市

    北野天満宮は、学問の神様として知られる菅原道真公を御祭神としてお祀りする、全国約1万2000社の天満宮・天神社の総本社です。「北野の天神さま」の愛称で親しまれ、入試合格や学業成就、文化芸能、災難厄除など、幅広い信仰を集めています。北野天満宮の見どころのひとつが、今出川通りに面して建つ、高さ11.4mの一の鳥居。木曽の花崗岩の一本柱で、上部に掲げられた「天満宮」の扁額は、閑院宮載仁親王の御筆によるものです。そして、楼門の上部に掲げられた「文道大祖 風月本主」の額。平安時代の学者による菅公を讃える言葉が刻まれており、年末には干支大絵馬が奉納されます。この光景は、京都の師走の風物詩としても知られています。

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  • 京都国際マンガミュージアム

    京都国際マンガミュージアム

    京都市

    京都国際マンガミュージアムは、マンガ文化を集め、整理し、活用するための施設です。30万点にも及ぶマンガ資料を所蔵しており、その一部である約5万冊のマンガ単行本が、館内の「マンガの壁」と呼ばれる総延長200mの書架に並べられています。来館者は自由に手に取って読むことができるので、どの作品を読むべきか悩んでみるのも一興です。2階のメインギャラリー壁面には、大正期から2005年までの名作が並ぶ「マンガの殿堂」が。「マンガ万博」では、マンガの翻訳語版や世界各国のコミックスに触れることができます。テーマごとにマンガ作品を集めた「えむナビ」の特集棚は、何から読むべきか迷ったときの強い味方です。1階の「こども図書館」には、学習マンガや絵本など「学校にあるマンガ」が集められています。

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  • 高台寺

    高台寺

    京都市

    京都東山に位置する高台寺は、豊臣秀吉の正室・北政所ねねゆかりの寺院として知られています。石段を上った先に広がる境内には、創建当時の面影を残すお堂や庭園が点在し、桃山時代の美を感じることができます。紅葉の名所としても知られ、東山を借景とした広大な庭は、2つの池と渡廊が開山堂を中心に広がる壮麗な景観を誇ります。見どころのひとつが、庭園の中央に位置する開山堂。桃山時代建築の重要文化財で、天井には秀吉の御座船やねねの御所車の部材が使われています。そして、高台寺東側の山上には、伏見城の遺構である茶室「傘亭」と「時雨亭」が並んで建っています。どちらも桃山時代建築の重要文化財で、傘亭は丸太と竹で組まれた化粧屋根裏が特徴的です。高台寺では、茶道体験もおすすめ。座り方や呼吸法から丁寧に指導してもらえるので、初心者でも安心して参加できます。

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  • 円山公園のシダレザクラ

    円山公園

    京都市

    円山公園は、名勝に指定された由緒ある公園です。かつては遊興の地として人々が集い賑わった場所であり、その歴史を感じながら散策するのも一興です。円山公園の中央に立つのが、「祇園しだれ桜」の愛称で親しまれる一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)。現在の桜は二代目にあたりますが、初代は樹齢200年を超え、昭和13年には天然記念物に指定されるほどの見事な桜でした。初代の桜が天然記念物に指定されたように、円山公園全体が名勝に指定されているのも大きな特徴。歴史を感じながらその美しさに浸る時間は、古都・京都ならではの贅沢な体験になるはずです。

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  • 祇園

    祇園

    京都市

    祇園は、古くから花街として栄えてきた歴史あるエリアです。祇園の商いは、時代の変化に敏感でありながら、流行に迎合することなく、店主のこだわりの商品やサービスを、その価値を理解できる人に提供すること。その中心的な役割を担ってきたのが、「祇園の老舗」たちです。そんな祇園のエリアは、どこを切り取っても絵になる風景に出会えます。お茶屋さんが建ち並ぶ花見小路、柳が美しい祇園白川、清水寺への参道としてにぎわう二年坂・三年坂など、石畳の散歩道はどこも京都情緒たっぷり。有名社寺も点在し、2020年には八坂神社の本殿が国宝に、清水寺では新しい「清水の舞台」がお目見えするなど、見どころも満載。祇園北部には、皇室とゆかりの深い青蓮院や、国宝の青不動明王像で知られる知恩院もあります。

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  • 平安神宮 応天門

    平安神宮

    京都市

    平安神宮は、平安遷都1100年を記念して明治28年に創建された、比較的新しい神社です。第50代桓武天皇を主祭神とし、後に第121代孝明天皇も合祀されました。平安神宮の社殿は、桓武天皇が開いた平安京の正庁・朝堂院を約8分の5のスケールで再現したもの。ここを訪れると、京都が生まれたばかりの風景を体感しているかのようです。また、平安神宮といえば時代祭。毎年10月22日に行われるこの祭りは、千年以上にわたって京都が培ってきた伝統工芸技術の粋を披露する、まさに動く歴史絵巻。明治維新から延暦時代までの各時代行列に使われる衣装や祭具は、厳密な時代考証に基づく本物ばかりです。約2,000名、2kmにおよぶ行列は圧巻の光景で、京都の秋を代表する祭りとして知られています。

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  • 南禅寺 水道橋

    南禅寺

    京都市

    南禅寺は、臨済宗南禅寺派の大本山として知られる古刹です。広大な境内には、重要文化財に指定された建造物が点在し、禅寺の雰囲気を色濃く感じることができます。注目スポットは、「天下竜門」とも呼ばれる三門。日本三大門の一つに数えられ、禅宗様式独特の圧倒的な存在感を放っています。南禅寺では、写経会や暁天坐禅など、禅の教えに触れる機会も。毎月15日に行われる写経会では、般若心経の唱和や法話の後、写経を体験できます。第2・第4日曜日の早朝には、坐禅と法話に参加することも可能。静寂の中で自身と向き合う貴重な時間が過ごせます。参拝のさいは、三門のすぐ近くにある京土産屋「観門亭」がおすすめです。京都ならではのお土産が並ぶ店内で、観光の思い出を形にすることができます。

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  • 禅林寺 永観堂 ライトアップ

    永観堂

    京都市

    永観堂は、浄土宗西山禅林寺派の総本山として知られる古刹です。正式には禅林寺と称し、853年に空海の弟子・真紹が開いた真言宗の道場が起源とされています。永観堂には、国宝や重要文化財に指定された寺宝も多数あり、58点もの国宝・重文級の宝物が所蔵されています。毎年11月頃には寺宝展が開かれ、貴重な文化財を間近で鑑賞するチャンスです。また、永観堂は「もみじの永観堂」の別名で知られる、京都随一の紅葉の名所でもあります。東福寺と並び称される、まさに京都を代表する紅葉スポット。色とりどりに染まった境内の景色は、混雑覚悟で一度は見ておきたい絶景です。紅葉シーズンの夜間には、ライトアップされた庭園の特別拝観も行われます。昼間とは異なる幻想的な雰囲気の中、静かに紅葉を楽しむのもおすすめです。

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  • 哲学の道

    哲学の道

    京都市

    京都の銀閣寺と南禅寺を結ぶ約2kmの散歩道「哲学の道」。その名の由来は、20世紀初頭に京都大学教授を務めた哲学者・西田幾多郎が、毎朝この道を歩きながら思索にふけっていたことにあります。1987年には「日本の道100選」にも選ばれました。哲学の道は桜の名所としても知られています。道沿いには、日本画家の橋本関雪が寄贈した「関雪桜」が並び、春には見事な花を咲かせます。染井吉野を中心に、大島桜、八重桜、枝垂れ桜など、約400本もの桜が植えられています。桜だけでなく、季節ごとに様々な植物が目を楽しませてくれます。いろは紅葉、つつじ、山吹、紫陽花、木槿、三椏、彼岸花などが次々と花を咲かせ、一年を通して自然の美しさを感じられます。

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  • 京都の八坂庚申堂のくくり猿

    金剛寺(八坂庚申堂)

    京都市

    金剛寺は、通称八坂庚申堂として知られる天台宗の寺院です。創建年代は不詳ながら、本尊の青面金剛が大阪四天王寺、東京浅草寺とともに日本三庚申の一つに数えられており、庚申信仰発祥の地として親しまれてきました。金剛寺の境内で目を引くのが、カラフルな布地で作られた「くくり猿」のお守り。欲望のままに行動する猿の手足を縛ることで、わがままな自分の心を戒めるという意味が込められています。一つ欲を我慢し、本尊の青面金剛に奉納すると願いが叶うと言われており、人々の心の支えとなってきました。また、金剛寺では病気平癒の「こんにゃく封じ」も有名です。腰痛、頭痛、神経痛などに効果があるとされ、多くの参拝者が訪れています。

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  • 花見小路通

    花見小路通

    京都市

    花見小路通は、祇園のメインストリートとして知られる通りです。北は三条通から南は安井北門通まで、約1kmにわたって趣きある街並みが続きます。四条通以南の区間は、かつて建仁寺の領地であった場所で、今でも由緒ある茶屋や料理屋が軒を連ね、祇園の情緒を色濃く感じることができます。石畳の道に面した紅殻格子や犬矢来の建物が、どこか懐かしく、訪れる人の心を落ち着かせてくれます。一方、四条通以北の区間は、バーやクラブ、飲食店、居酒屋などが入るテナントビルが立ち並ぶ、現代的な雰囲気。花見小路の南北で、こうも表情が変わるのは興味深い点です。古いものと新しいもの、伝統と現代が融合する花見小路通。その対比が生み出す独特の魅力を感じられます。

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  • 祇園 巽橋

    八坂の塔

    京都市

    八坂の塔は、霊応山法観寺の五重塔として知られる国宝建造物です。八坂の塔は、本瓦葺5層、一辺6m、高さ46mの純和様建築。創建以来度重なる火災に見舞われながらも、その都度再建されてきました。塔内には本尊五智如来像5体(大日、釈迦、阿しゅく、宝生、弥陀)が安置され、須弥壇の下には古い松香石製の大きな中心礎石があります。その中央には、舎利器を納めた3重の凹孔が残されています。八坂の塔の特徴は、一般の拝観者が塔内に入り、2層目まで登れること。重要文化財に指定された五重塔で、これが可能なのは日本で八坂の塔だけです。塔の内部では、仏像や壁画、礎石、心柱を間近に見ることができ、2層目まで登れば窓から町並みを一望できます。

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  • 八坂の塔

    祇園 巽橋

    京都市

    祇園 新橋は、京都市東山区に位置する歴史的な町並みで、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。京都を代表する花街・祇園の中でも、とくに昔ながらの風情を色濃く残す場所として知られています。祇園新橋でとくに人気が高いのが、新橋通りと白川南通りの合流点近くにある「祇園巽橋」です。この小さな石橋は「祇園で最も絵になる場所」としても有名で、観光客の記念撮影スポットや、映画・テレビドラマのロケ地としても使われています。橋の周辺には、元お茶屋だった町家を活用した甘味処「ぎをん小森」や、本格的なイタリアンが味わえる「ラ・クチーナ・ディ・フジイ」など、魅力的な飲食店も点在しています。夕暮れ時になると、店先にほのかな明かりが灯り、艶やかな雰囲気に包まれます。

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  • 貴船神社

    貴船神社

    京都市

    京都北部、貴船川の清流沿いに鎮座する貴船神社は、水の神を祀る古社として知られています。貴船の地は古来から「気の根源」とされ、「氣生根(きふね)」と表記されてきました。貴船神社の御神気に触れることで、気が満ちるとされています。社殿前の石垣からこんこんと湧き出る御神水は、貴船山からの湧水。この霊泉に浮かべると文字が浮かぶ「水占みくじ」は、貴船神社の名物として知られています。また、貴船神社の中社である結社(むすびのやしろ)は、縁結びの神様として人気を集めています。御祭神の磐長姫命は、神武天皇の曽祖父・瓊々杵命が妹の木花開耶姫を望んだ際、姉としての恥ずかしさから「ここに留まって人々の良縁を授けよう」と鎮座されたと伝えられます。平安時代には、女流歌人の和泉式部が夫の心変わりを嘆き、結社に祈ったところ願いが叶ったことから「恋の宮」とも呼ばれるようになりました。

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  • 比叡山夢見が丘からの眺望

    比叡山

    京都市

    京都と滋賀の県境に位置する比叡山は、日本仏教の母山として古くから崇敬されてきました。比叡山延暦寺は世界平和と平安を祈る寺院であり、国宝的人材を育成する学問と修行の道場として、日本仏教各宗各派の祖師や高僧を数多く輩出しており、まさに日本仏教の源流とも言える存在なのです。「延暦寺」という名称は、比叡山の1700ヘクタールにわたる境内に点在する約100の堂宇の総称。山内は東塔、西塔、横川の三塔に区分され、それぞれに本堂が設けられています。また、比叡山は景勝地としても名高い場所。東には日本最大の湖・琵琶湖を望み、西には京都の町並みを一望できます。この美しい自然環境の中で育まれてきた比叡山の1200年に及ぶ歴史と伝統は、世界からも高く評価され、1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録されました。

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  • 紅葉の鞍馬寺

    鞍馬寺

    京都市

    京都北部、鞍馬山の自然豊かな山麓に佇む鞍馬寺。太古の昔から大切に守られてきた自然は、数多くの人々の慈しみと護りの賜物です。鞍馬寺では、この貴重な生態系を後世に伝えるべく、山内全域を「鞍馬山自然科学博物苑」と名付け、保護に努めています。鞍馬山の地質は複雑で、約2億5,6千年前の輝緑凝灰岩や石灰岩、7千万年前に貫入したマグマが作り出した鞍馬石や本鞍馬などの火成岩が特徴的。そんな鞍馬山の自然と文化を学べるのが、鞍馬寺の霊宝殿(鞍馬山博物館)。入館料は200円で、1階の自然科学博物苑展示室では、鞍馬山の動植物の標本や地質などを見学できます。ムササビの樹洞からのぞく姿や、木から木へ飛ぶ様子から天狗説が生まれたというエピソードも紹介されています。2階の寺宝展観室では、鞍馬寺所蔵の絵画、書、工芸品、考古遺物などを常設展示。かつて開催された特別展のパネルの一部も見ることができます。

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  • 鞍馬山の天狗

    鞍馬山

    京都市

    鞍馬山は、京都市北部にある標高584mの山です。古くから修験道の霊山として知られ、豊かな自然に恵まれた神秘的な場所として信仰を集めてきました。山全体を神体山と捉える考え方のもと、鞍馬山ではあるがままの自然を大切に守ることを何より重視しています。太古の昔から今日まで、数多くの人々の慈しみと護りによって守られてきたこの貴重な生態系を、そのまま後世に伝えていくことが使命だと考えられているのです。そのため、参道は地道のままに保たれ、倒木もできるだけそのまま放置。人の手を加えず、自然の循環に任せるスタイルが貫かれています。もちろん、参拝者の安全確保は大切にしつつ、自然との共生を図っているのです。2023年からは、「愛山費」として500円が設定されました。集められた愛山費は、山の清浄さを保ち、豊かな緑を育み、参道を整えるために活用されます。

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  • 瑠璃光院 新緑

    瑠璃光院

    京都市

    京都・八瀬の地に佇む「無量寿山光明寺 京都本院 瑠璃光院」は、比叡山麓の自然豊かな環境にありながら、特に春と秋には多くの人々が訪れる名所です。瑠璃光院の魅力は何と言っても、四季折々に移ろう美しい景観の数々。山門をくぐり、高野川の清流に沿って橋を渡れば、苔むした山露路の庭が広がります。茶庵と十三重の石塔が点在し、数十種のカエデが春の青紅葉、秋の錦繍を競い合う様は圧巻です。玄関から石橋を渡れば、池に泳ぐ鯉を見下ろすことができ、典雅な佇まいの書院からは、一面の苔の絨毯で覆われた主庭「瑠璃の庭」を一望できます。せせらぎが優美な曲線を描きながら流れる様子は、まさに極楽浄土を思わせます。池の対岸には「臥龍の庭」が広がり、大きな岩を龍の頭に見立て、その胴体が屋敷中を取り巻くように配されています。まるで穏やかにその身を横たえ、この地を護らんとする龍の姿を感じることができるでしょう。

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  • 宇治川の鵜飼

    宇治川の鵜飼

    宇治市

    京都府宇治市を流れる宇治川では、平安時代から鵜飼が行われてきた歴史があります。「蜻蛉日記」には、藤原の道綱の母が川岸から眺めた鵜飼の様子が興味深く記されており、当時は宇治川の風物詩として盛んに行われていたようです。現在の宇治川の鵜飼は、大正15年(1926年)に再興されたもの。以来、宇治の夏の風物詩として親しまれています。鵜飼に使われる鵜は、渡り鳥のウミウという種類。鵜匠は捕獲された野生のウミウを訓練し、鵜飼ができるようにします。鋭いくちばしと爪を持つ鵜を、鵜匠は愛情を込めて育て、鵜飼のさいには追い綱で鵜とつながるのです。千年以上の時を超えて受け継がれてきた宇治川の鵜飼。夏の夜空を焚き火が照らし、熟練の技を持つ鵜匠と鵜が織りなす光景は、まさに息をのむ美しさです。

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  • 伏見十石舟

    十石舟・三十石船

    京都市

    伏見の川を、江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気で巡れるのが、遊覧船「十石舟」です。十石舟は、江戸時代に淀川で酒や米、旅客を運んだ三十石舟を復元したもの。途中、三栖閘門で一度下船し、水位差を調整した運河の仕組みなどを展示した資料館を見学できるのも魅力です。船上からは、季節ごとに移ろう水辺の風景を楽しむことができます。3月下旬から4月上旬は桜のシーズン。川沿いに咲き誇る百数十本の桜を眺めながら、心地よい春の散策気分を味わえるでしょう。もう一つ、伏見には「三十石船」という遊覧船もあります。こちらは定員28人で、乗船場から約40分の船旅を楽しめます。江戸の面影を色濃く残す伏見の町並みを、ゆったりとした船旅で堪能できます。

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  • 寺田屋

    寺田屋

    京都市

    寺田屋は、慶長2年(1597年)創業の歴史ある船宿です。明治維新の立役者として知られる坂本龍馬も身を寄せたことで有名ですが、それ以外にも幕末の動乱を物語る数々の事件の舞台となりました。現在の寺田屋は、旅館と史跡博物館として運営されています。館内には、寺田屋騒動や坂本龍馬襲撃事件に関する資料が展示されており、幕末の動乱の歴史を肌で感じることができます。伏見の町並みを散策しながら、寺田屋に立ち寄ってみるのがおすすめです。明治維新へと向かう激動の時代に思いを馳せつつ、歴史の重みを感じる体験ができます。

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  • 天ヶ瀬ダム

    天ヶ瀬ダム

    宇治市

    高さ73mの大型ダムです。その堤頂の高さは大阪城の天守閣とほぼ同じ標高に位置し、貯めた水の水圧を両側の岩盤で支えるアーチ型の構造が特徴的。堤頂上の通路は254mにも及び、その迫力あるアーチ型の姿は圧巻です。通路の先にある天ケ瀬森林公園の展望スペースからは、ダムを一望することもできます。休憩スペースでは天ヶ瀬ダムの紹介映像を視聴できます。ダムの管理に使われるキャットウォークは一般の立ち入りは禁止されていますが、地域の観光振興を目的とした団体ツアーに参加すれば、内部の設備を見学できるチャンスも。ダムの周辺には、天ヶ瀬発電所や旧志津川発電所跡、宇治川に架かる白虹橋など、見どころも豊富。ダム下の減勢池から間近に放流を見ると、その迫力に圧倒されるでしょう。

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  • 東福寺

    東福寺

    京都市

    東福寺は、摂政九條道家が奈良の東大寺や興福寺にならい、京都最大の大伽藍として造営した寺院です。東福寺の見どころのひとつが、本坊庭園(方丈)。昭和の名作庭家・重森三玲による近代庭園の傑作「八相の庭」は、方丈の東西南北に四庭を配した美しい庭園です。また、方丈と開山堂を結ぶ通天橋からの眺めは絶景です。渓谷・洗玉潤の紅葉と新緑、そして聖一国師が宋から伝えたとされる珍しい三ツ葉楓の黄金色は必見です。開山堂(常楽庵)は、1280年に入定した聖一国師を祀る重要文化財。楼閣にそびえる伝衣閣には、伏見人形のルーツとされる「三国伝来の布袋」像が安置されています。東福寺の象徴とも言える三門は国宝に指定された、室町初期の再建。扁額「玅雲閣」は足利義持の筆によるもので、楼上内部には明兆と弟子による極彩画が描かれた諸仏が並びます。

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  • 天橋立(夏)

    天橋立

    宮津市

    松島、宮島と並ぶ日本三景のひとつ。全長約3.6kmの砂嘴に約5,000本の松が生い茂る白砂青松の景勝地。「股のぞき」で眺めれば、天に架かる橋のような絶景が望めます。

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  • 伊根の舟屋

    伊根の舟屋

    与謝郡

    丹後半島の伊根湾沿いに、1階が舟揚場、2階が住居の舟屋と呼ばれる建物が約230軒も立ち並びます。遊覧船で巡れば全国的にもめずらしい漁村の風情を味わうことができます。

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国際文化観光都市・京都の玄関口である京都駅。その象徴ともいえるのが、駅、ホテル、商業施設、文化施設、駐車場、広場を備えた大型複合施設「京都駅ビル」です。館内をゆっくりと散策し、時間に余裕があれば、駅前の京都タワー展望台から京都の街並みを一望するのもおすすめです。京都駅は、東海道新幹線をはじめとする4つの鉄道が集まる大ターミナル。市内観光のスタート地点として、多くの観光客で賑わいます。駅周辺には飲食店やホテルも充実しており、京都旅行の拠点として最適なエリアといえるでしょう。そんな京都駅の見どころのひとつが、毎年恒例の「大階段グラフィカルイルミネーション」。約15,000個ものLEDが大階段を彩り、四季折々の京都らしいデザインやイベントにあわせた演出で、訪れる人々を魅了しています。

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京都の玄関口に佇む京都タワー。その白くほっそりとしたフォルムは、海のない京都の街を照らす灯台をイメージしています。京都市街で一番高い地上100mにある展望室からは、東山三十六峰に囲まれた古都京都の市街地を360度見渡すことができます。その展望室から眺める京都の景色は、古都の魅力を凝縮した、まさに絶景パノラマ。時間と季節によって移り変わる京都の絶景は、訪れる度に新たな感動を与えてくれることでしょう。展望室と同じフロアには、「タワーテラス」と呼ばれるレストランスペースも。京都らしい和のお料理に、アジアのテイストをプラスした、バラエティ豊かなビュッフェが楽しめます。京都駅のすぐそばでありながら、ゆったりとした癒しの空間で食事ができるのも魅力です。

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京都の中心部に位置する先斗町は、わずか幅2m、長さ550mほどの細長い通りに、美しいべにがら格子の町屋が軒を連ねる風情ある街並みが特徴です。周囲を京都の繁華街に囲まれながらも、一本路地に入れば昔の京都にタイムスリップしたかのような趣があります。先斗町の魅力のひとつが、夏の風物詩「川床」。鴨川に面した川床は京都随一の歴史を誇り、桃山時代から続く伝統と言われています。夏の間、およそ100軒近い店が川床を設け、涼やかな風に吹かれながら料理を楽しめます。夜だけでなく、お手頃価格の「昼床」を催す店舗もあります。先斗町の各店では、京都ならではのおばんざいや懐石料理など、バラエティ豊かな料理が味わえるのも魅力。伝統的な町屋の佇まいと相まって、五感で京都を堪能できるエリアです。

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錦市場は長さ390mのアーケード街で、その歴史は400年以上にもおよびます。「京の台所」と称される錦市場には、京料理に欠かせない食材が一堂に集まります。京野菜、琵琶湖の川魚、ぐじ、笹カレイ、湯葉など、料亭や割烹だけでなく、家庭料理「おばんざい」にも使われる新鮮な食材の数々。それらを通して、京都独特の食文化に触れることができるのが、錦市場の大きな魅力です。お店の人から専門的な知識や食べ方を教えてもらえるのも楽しみのひとつ。年末やお正月には、人であふれかえる市場の光景も京都の風物詩となっています。錦市場の歴史を語るうえで欠かせないのが、八坂神社の祭礼に奉仕する「錦神輿会」の存在。八角形の神輿「西御座」に御神霊を迎え、氏子町内を巡幸する伝統は、元禄時代から続いています。

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梅小路公園の中に佇む京都水族館は、いきものや自然とのつながりを深く感じられる特別な空間です。森や芝生に囲まれたこの水族館では、イルカの迫力ある姿に驚き、ペンギンたちの個性に魅了されるでしょう。小さなお子様の目線に合わせたコの字型の水槽。まるでオットセイと一緒に泳いでいるような感覚を味わえる、子供たちの隠れ家のような空間です。また、大きなチューブ状の水槽では、ゴマフアザラシが自由自在に行き来する様子を間近で観察できます。京都水族館最大の見どころは、約500tもの人工海水からなる大水槽。マイワシの大群をはじめとする多種多様ないきものたちが悠々と泳ぎ、神秘的な雰囲気を醸し出しています。古代から生息するオオサンショウウオの展示も行っています。

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京都鉄道博物館は、日本の近代化の歩みを鉄道の歴史を通して体感できるスポットです。鉄道の総合博物館として、安全性や技術を伝える場の創出、職員によるガイドツアーやワークショップなど、鉄道ファンだけでなく幅広い層が楽しみ、深く理解できる文化活動を実施。また、資料の収集・保存も行い、調査・研究に努め、感動とひらめきを生み出す展示・教育普及活動に力を注ぐとともに、鉄道文化遺産の保存や継承も支援しています。館内では、運転士の訓練用シミュレータを用いた「運転シミュレータ」体験が人気。訓練さながらの臨場感あふれるお仕事体験ができます。昭和初期と現在の駅を再現した展示では、時代によって変化した駅の役割や仕事について、雰囲気を味わいながら学ぶことができます。

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四条河原町は、市内随一の繁華街として知られています。デパートや銀行が軒を連ねる四条通りと、アミューズメント・ショップが並ぶ河原町通りが交差するこのエリアは、昼夜問わず活気に満ちています。四条河原町の見どころのひとつが、約400年の歴史を誇る錦市場。京の台所とも呼ばれるこの市場には、130軒ほどの店舗が軒を連ねています。新鮮な食材や京都ならではの食品を買い求めながら、京都の食文化に触れられる人気のスポットです。また、明治から昭和にかけての近代建築を活用したレトロモダンな文化・商業施設が建ち並ぶ三条通もおすすめです。幕末には志士達が駆け巡った地でもあり、一帯には史跡を示す石碑が建てられています。歴史を感じながらの散策も楽しいでしょう。

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京都御所は平安時代以降、明治維新までの約1000年にわたり天皇の住まいとして使用されてきた由緒ある建築です。東西約250m、南北約450mにおよぶ広大な敷地を築地塀と清流の溝で囲んでいます。東西南北に設けられた6つの門から出入りが可能で、一般公開されている際は、清所門から入退出するのが一般的です。京都御所の中心となる紫宸殿は、即位式などの伝統的な儀式を行うための正殿。建物内部には、即位礼で使用される天皇の御座「高御座」と皇后の御座「御帳台」が安置されています。紫宸殿以外にも、清涼殿、小御所、御学問所、御常御殿など、各時代の建築様式を見ることができる建物があります。また、敷地内には美しい庭園も。池を中心とした回遊式庭園の御池庭や、庭石や灯籠が配された御内庭など、四季折々の自然を楽しむことができます。

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二条城は、江戸幕府の初代将軍・徳川家康が築城した城郭です。400年以上の時を経た今も、桃山文化の輝きを伝える二条城。1994年には、ユネスコ世界遺産にも登録された貴重な文化遺産です。京都御所の守護と将軍上洛のさいの宿泊所として1603年に建てられ、幕末まで徳川家ゆかりの離宮として使用されてきました。二条城の見どころは、何といっても二の丸御殿。33の部屋と800畳以上の広さを誇る内部は、狩野派の障壁画で華やかに装飾されており、将軍の権威と威厳を感じさせます。正門にあたる東大手門は、1662年頃の建築と考えられる重要文化財。築城当時は2階建てでしたが、天皇を見下ろさないための配慮から、現在の1階建てに改められたと言われています。二条城は、歴史の重みと美しさに触れられるスポットです。

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北野天満宮は、学問の神様として知られる菅原道真公を御祭神としてお祀りする、全国約1万2000社の天満宮・天神社の総本社です。「北野の天神さま」の愛称で親しまれ、入試合格や学業成就、文化芸能、災難厄除など、幅広い信仰を集めています。北野天満宮の見どころのひとつが、今出川通りに面して建つ、高さ11.4mの一の鳥居。木曽の花崗岩の一本柱で、上部に掲げられた「天満宮」の扁額は、閑院宮載仁親王の御筆によるものです。そして、楼門の上部に掲げられた「文道大祖 風月本主」の額。平安時代の学者による菅公を讃える言葉が刻まれており、年末には干支大絵馬が奉納されます。この光景は、京都の師走の風物詩としても知られています。

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京都国際マンガミュージアムは、マンガ文化を集め、整理し、活用するための施設です。30万点にも及ぶマンガ資料を所蔵しており、その一部である約5万冊のマンガ単行本が、館内の「マンガの壁」と呼ばれる総延長200mの書架に並べられています。来館者は自由に手に取って読むことができるので、どの作品を読むべきか悩んでみるのも一興です。2階のメインギャラリー壁面には、大正期から2005年までの名作が並ぶ「マンガの殿堂」が。「マンガ万博」では、マンガの翻訳語版や世界各国のコミックスに触れることができます。テーマごとにマンガ作品を集めた「えむナビ」の特集棚は、何から読むべきか迷ったときの強い味方です。1階の「こども図書館」には、学習マンガや絵本など「学校にあるマンガ」が集められています。

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京都東山に位置する高台寺は、豊臣秀吉の正室・北政所ねねゆかりの寺院として知られています。石段を上った先に広がる境内には、創建当時の面影を残すお堂や庭園が点在し、桃山時代の美を感じることができます。紅葉の名所としても知られ、東山を借景とした広大な庭は、2つの池と渡廊が開山堂を中心に広がる壮麗な景観を誇ります。見どころのひとつが、庭園の中央に位置する開山堂。桃山時代建築の重要文化財で、天井には秀吉の御座船やねねの御所車の部材が使われています。そして、高台寺東側の山上には、伏見城の遺構である茶室「傘亭」と「時雨亭」が並んで建っています。どちらも桃山時代建築の重要文化財で、傘亭は丸太と竹で組まれた化粧屋根裏が特徴的です。高台寺では、茶道体験もおすすめ。座り方や呼吸法から丁寧に指導してもらえるので、初心者でも安心して参加できます。

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円山公園は、名勝に指定された由緒ある公園です。かつては遊興の地として人々が集い賑わった場所であり、その歴史を感じながら散策するのも一興です。円山公園の中央に立つのが、「祇園しだれ桜」の愛称で親しまれる一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)。現在の桜は二代目にあたりますが、初代は樹齢200年を超え、昭和13年には天然記念物に指定されるほどの見事な桜でした。初代の桜が天然記念物に指定されたように、円山公園全体が名勝に指定されているのも大きな特徴。歴史を感じながらその美しさに浸る時間は、古都・京都ならではの贅沢な体験になるはずです。

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祇園は、古くから花街として栄えてきた歴史あるエリアです。祇園の商いは、時代の変化に敏感でありながら、流行に迎合することなく、店主のこだわりの商品やサービスを、その価値を理解できる人に提供すること。その中心的な役割を担ってきたのが、「祇園の老舗」たちです。そんな祇園のエリアは、どこを切り取っても絵になる風景に出会えます。お茶屋さんが建ち並ぶ花見小路、柳が美しい祇園白川、清水寺への参道としてにぎわう二年坂・三年坂など、石畳の散歩道はどこも京都情緒たっぷり。有名社寺も点在し、2020年には八坂神社の本殿が国宝に、清水寺では新しい「清水の舞台」がお目見えするなど、見どころも満載。祇園北部には、皇室とゆかりの深い青蓮院や、国宝の青不動明王像で知られる知恩院もあります。

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平安神宮は、平安遷都1100年を記念して明治28年に創建された、比較的新しい神社です。第50代桓武天皇を主祭神とし、後に第121代孝明天皇も合祀されました。平安神宮の社殿は、桓武天皇が開いた平安京の正庁・朝堂院を約8分の5のスケールで再現したもの。ここを訪れると、京都が生まれたばかりの風景を体感しているかのようです。また、平安神宮といえば時代祭。毎年10月22日に行われるこの祭りは、千年以上にわたって京都が培ってきた伝統工芸技術の粋を披露する、まさに動く歴史絵巻。明治維新から延暦時代までの各時代行列に使われる衣装や祭具は、厳密な時代考証に基づく本物ばかりです。約2,000名、2kmにおよぶ行列は圧巻の光景で、京都の秋を代表する祭りとして知られています。

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南禅寺は、臨済宗南禅寺派の大本山として知られる古刹です。広大な境内には、重要文化財に指定された建造物が点在し、禅寺の雰囲気を色濃く感じることができます。注目スポットは、「天下竜門」とも呼ばれる三門。日本三大門の一つに数えられ、禅宗様式独特の圧倒的な存在感を放っています。南禅寺では、写経会や暁天坐禅など、禅の教えに触れる機会も。毎月15日に行われる写経会では、般若心経の唱和や法話の後、写経を体験できます。第2・第4日曜日の早朝には、坐禅と法話に参加することも可能。静寂の中で自身と向き合う貴重な時間が過ごせます。参拝のさいは、三門のすぐ近くにある京土産屋「観門亭」がおすすめです。京都ならではのお土産が並ぶ店内で、観光の思い出を形にすることができます。

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永観堂は、浄土宗西山禅林寺派の総本山として知られる古刹です。正式には禅林寺と称し、853年に空海の弟子・真紹が開いた真言宗の道場が起源とされています。永観堂には、国宝や重要文化財に指定された寺宝も多数あり、58点もの国宝・重文級の宝物が所蔵されています。毎年11月頃には寺宝展が開かれ、貴重な文化財を間近で鑑賞するチャンスです。また、永観堂は「もみじの永観堂」の別名で知られる、京都随一の紅葉の名所でもあります。東福寺と並び称される、まさに京都を代表する紅葉スポット。色とりどりに染まった境内の景色は、混雑覚悟で一度は見ておきたい絶景です。紅葉シーズンの夜間には、ライトアップされた庭園の特別拝観も行われます。昼間とは異なる幻想的な雰囲気の中、静かに紅葉を楽しむのもおすすめです。

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京都の銀閣寺と南禅寺を結ぶ約2kmの散歩道「哲学の道」。その名の由来は、20世紀初頭に京都大学教授を務めた哲学者・西田幾多郎が、毎朝この道を歩きながら思索にふけっていたことにあります。1987年には「日本の道100選」にも選ばれました。哲学の道は桜の名所としても知られています。道沿いには、日本画家の橋本関雪が寄贈した「関雪桜」が並び、春には見事な花を咲かせます。染井吉野を中心に、大島桜、八重桜、枝垂れ桜など、約400本もの桜が植えられています。桜だけでなく、季節ごとに様々な植物が目を楽しませてくれます。いろは紅葉、つつじ、山吹、紫陽花、木槿、三椏、彼岸花などが次々と花を咲かせ、一年を通して自然の美しさを感じられます。

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金剛寺は、通称八坂庚申堂として知られる天台宗の寺院です。創建年代は不詳ながら、本尊の青面金剛が大阪四天王寺、東京浅草寺とともに日本三庚申の一つに数えられており、庚申信仰発祥の地として親しまれてきました。金剛寺の境内で目を引くのが、カラフルな布地で作られた「くくり猿」のお守り。欲望のままに行動する猿の手足を縛ることで、わがままな自分の心を戒めるという意味が込められています。一つ欲を我慢し、本尊の青面金剛に奉納すると願いが叶うと言われており、人々の心の支えとなってきました。また、金剛寺では病気平癒の「こんにゃく封じ」も有名です。腰痛、頭痛、神経痛などに効果があるとされ、多くの参拝者が訪れています。

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花見小路通は、祇園のメインストリートとして知られる通りです。北は三条通から南は安井北門通まで、約1kmにわたって趣きある街並みが続きます。四条通以南の区間は、かつて建仁寺の領地であった場所で、今でも由緒ある茶屋や料理屋が軒を連ね、祇園の情緒を色濃く感じることができます。石畳の道に面した紅殻格子や犬矢来の建物が、どこか懐かしく、訪れる人の心を落ち着かせてくれます。一方、四条通以北の区間は、バーやクラブ、飲食店、居酒屋などが入るテナントビルが立ち並ぶ、現代的な雰囲気。花見小路の南北で、こうも表情が変わるのは興味深い点です。古いものと新しいもの、伝統と現代が融合する花見小路通。その対比が生み出す独特の魅力を感じられます。

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八坂の塔は、霊応山法観寺の五重塔として知られる国宝建造物です。八坂の塔は、本瓦葺5層、一辺6m、高さ46mの純和様建築。創建以来度重なる火災に見舞われながらも、その都度再建されてきました。塔内には本尊五智如来像5体(大日、釈迦、阿しゅく、宝生、弥陀)が安置され、須弥壇の下には古い松香石製の大きな中心礎石があります。その中央には、舎利器を納めた3重の凹孔が残されています。八坂の塔の特徴は、一般の拝観者が塔内に入り、2層目まで登れること。重要文化財に指定された五重塔で、これが可能なのは日本で八坂の塔だけです。塔の内部では、仏像や壁画、礎石、心柱を間近に見ることができ、2層目まで登れば窓から町並みを一望できます。

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祇園 新橋は、京都市東山区に位置する歴史的な町並みで、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。京都を代表する花街・祇園の中でも、とくに昔ながらの風情を色濃く残す場所として知られています。祇園新橋でとくに人気が高いのが、新橋通りと白川南通りの合流点近くにある「祇園巽橋」です。この小さな石橋は「祇園で最も絵になる場所」としても有名で、観光客の記念撮影スポットや、映画・テレビドラマのロケ地としても使われています。橋の周辺には、元お茶屋だった町家を活用した甘味処「ぎをん小森」や、本格的なイタリアンが味わえる「ラ・クチーナ・ディ・フジイ」など、魅力的な飲食店も点在しています。夕暮れ時になると、店先にほのかな明かりが灯り、艶やかな雰囲気に包まれます。

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京都北部、貴船川の清流沿いに鎮座する貴船神社は、水の神を祀る古社として知られています。貴船の地は古来から「気の根源」とされ、「氣生根(きふね)」と表記されてきました。貴船神社の御神気に触れることで、気が満ちるとされています。社殿前の石垣からこんこんと湧き出る御神水は、貴船山からの湧水。この霊泉に浮かべると文字が浮かぶ「水占みくじ」は、貴船神社の名物として知られています。また、貴船神社の中社である結社(むすびのやしろ)は、縁結びの神様として人気を集めています。御祭神の磐長姫命は、神武天皇の曽祖父・瓊々杵命が妹の木花開耶姫を望んだ際、姉としての恥ずかしさから「ここに留まって人々の良縁を授けよう」と鎮座されたと伝えられます。平安時代には、女流歌人の和泉式部が夫の心変わりを嘆き、結社に祈ったところ願いが叶ったことから「恋の宮」とも呼ばれるようになりました。

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京都と滋賀の県境に位置する比叡山は、日本仏教の母山として古くから崇敬されてきました。比叡山延暦寺は世界平和と平安を祈る寺院であり、国宝的人材を育成する学問と修行の道場として、日本仏教各宗各派の祖師や高僧を数多く輩出しており、まさに日本仏教の源流とも言える存在なのです。「延暦寺」という名称は、比叡山の1700ヘクタールにわたる境内に点在する約100の堂宇の総称。山内は東塔、西塔、横川の三塔に区分され、それぞれに本堂が設けられています。また、比叡山は景勝地としても名高い場所。東には日本最大の湖・琵琶湖を望み、西には京都の町並みを一望できます。この美しい自然環境の中で育まれてきた比叡山の1200年に及ぶ歴史と伝統は、世界からも高く評価され、1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録されました。

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京都北部、鞍馬山の自然豊かな山麓に佇む鞍馬寺。太古の昔から大切に守られてきた自然は、数多くの人々の慈しみと護りの賜物です。鞍馬寺では、この貴重な生態系を後世に伝えるべく、山内全域を「鞍馬山自然科学博物苑」と名付け、保護に努めています。鞍馬山の地質は複雑で、約2億5,6千年前の輝緑凝灰岩や石灰岩、7千万年前に貫入したマグマが作り出した鞍馬石や本鞍馬などの火成岩が特徴的。そんな鞍馬山の自然と文化を学べるのが、鞍馬寺の霊宝殿(鞍馬山博物館)。入館料は200円で、1階の自然科学博物苑展示室では、鞍馬山の動植物の標本や地質などを見学できます。ムササビの樹洞からのぞく姿や、木から木へ飛ぶ様子から天狗説が生まれたというエピソードも紹介されています。2階の寺宝展観室では、鞍馬寺所蔵の絵画、書、工芸品、考古遺物などを常設展示。かつて開催された特別展のパネルの一部も見ることができます。

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鞍馬山は、京都市北部にある標高584mの山です。古くから修験道の霊山として知られ、豊かな自然に恵まれた神秘的な場所として信仰を集めてきました。山全体を神体山と捉える考え方のもと、鞍馬山ではあるがままの自然を大切に守ることを何より重視しています。太古の昔から今日まで、数多くの人々の慈しみと護りによって守られてきたこの貴重な生態系を、そのまま後世に伝えていくことが使命だと考えられているのです。そのため、参道は地道のままに保たれ、倒木もできるだけそのまま放置。人の手を加えず、自然の循環に任せるスタイルが貫かれています。もちろん、参拝者の安全確保は大切にしつつ、自然との共生を図っているのです。2023年からは、「愛山費」として500円が設定されました。集められた愛山費は、山の清浄さを保ち、豊かな緑を育み、参道を整えるために活用されます。

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京都・八瀬の地に佇む「無量寿山光明寺 京都本院 瑠璃光院」は、比叡山麓の自然豊かな環境にありながら、特に春と秋には多くの人々が訪れる名所です。瑠璃光院の魅力は何と言っても、四季折々に移ろう美しい景観の数々。山門をくぐり、高野川の清流に沿って橋を渡れば、苔むした山露路の庭が広がります。茶庵と十三重の石塔が点在し、数十種のカエデが春の青紅葉、秋の錦繍を競い合う様は圧巻です。玄関から石橋を渡れば、池に泳ぐ鯉を見下ろすことができ、典雅な佇まいの書院からは、一面の苔の絨毯で覆われた主庭「瑠璃の庭」を一望できます。せせらぎが優美な曲線を描きながら流れる様子は、まさに極楽浄土を思わせます。池の対岸には「臥龍の庭」が広がり、大きな岩を龍の頭に見立て、その胴体が屋敷中を取り巻くように配されています。まるで穏やかにその身を横たえ、この地を護らんとする龍の姿を感じることができるでしょう。

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京都府宇治市を流れる宇治川では、平安時代から鵜飼が行われてきた歴史があります。「蜻蛉日記」には、藤原の道綱の母が川岸から眺めた鵜飼の様子が興味深く記されており、当時は宇治川の風物詩として盛んに行われていたようです。現在の宇治川の鵜飼は、大正15年(1926年)に再興されたもの。以来、宇治の夏の風物詩として親しまれています。鵜飼に使われる鵜は、渡り鳥のウミウという種類。鵜匠は捕獲された野生のウミウを訓練し、鵜飼ができるようにします。鋭いくちばしと爪を持つ鵜を、鵜匠は愛情を込めて育て、鵜飼のさいには追い綱で鵜とつながるのです。千年以上の時を超えて受け継がれてきた宇治川の鵜飼。夏の夜空を焚き火が照らし、熟練の技を持つ鵜匠と鵜が織りなす光景は、まさに息をのむ美しさです。

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伏見の川を、江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気で巡れるのが、遊覧船「十石舟」です。十石舟は、江戸時代に淀川で酒や米、旅客を運んだ三十石舟を復元したもの。途中、三栖閘門で一度下船し、水位差を調整した運河の仕組みなどを展示した資料館を見学できるのも魅力です。船上からは、季節ごとに移ろう水辺の風景を楽しむことができます。3月下旬から4月上旬は桜のシーズン。川沿いに咲き誇る百数十本の桜を眺めながら、心地よい春の散策気分を味わえるでしょう。もう一つ、伏見には「三十石船」という遊覧船もあります。こちらは定員28人で、乗船場から約40分の船旅を楽しめます。江戸の面影を色濃く残す伏見の町並みを、ゆったりとした船旅で堪能できます。

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寺田屋は、慶長2年(1597年)創業の歴史ある船宿です。明治維新の立役者として知られる坂本龍馬も身を寄せたことで有名ですが、それ以外にも幕末の動乱を物語る数々の事件の舞台となりました。現在の寺田屋は、旅館と史跡博物館として運営されています。館内には、寺田屋騒動や坂本龍馬襲撃事件に関する資料が展示されており、幕末の動乱の歴史を肌で感じることができます。伏見の町並みを散策しながら、寺田屋に立ち寄ってみるのがおすすめです。明治維新へと向かう激動の時代に思いを馳せつつ、歴史の重みを感じる体験ができます。

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高さ73mの大型ダムです。その堤頂の高さは大阪城の天守閣とほぼ同じ標高に位置し、貯めた水の水圧を両側の岩盤で支えるアーチ型の構造が特徴的。堤頂上の通路は254mにも及び、その迫力あるアーチ型の姿は圧巻です。通路の先にある天ケ瀬森林公園の展望スペースからは、ダムを一望することもできます。休憩スペースでは天ヶ瀬ダムの紹介映像を視聴できます。ダムの管理に使われるキャットウォークは一般の立ち入りは禁止されていますが、地域の観光振興を目的とした団体ツアーに参加すれば、内部の設備を見学できるチャンスも。ダムの周辺には、天ヶ瀬発電所や旧志津川発電所跡、宇治川に架かる白虹橋など、見どころも豊富。ダム下の減勢池から間近に放流を見ると、その迫力に圧倒されるでしょう。

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東福寺は、摂政九條道家が奈良の東大寺や興福寺にならい、京都最大の大伽藍として造営した寺院です。東福寺の見どころのひとつが、本坊庭園(方丈)。昭和の名作庭家・重森三玲による近代庭園の傑作「八相の庭」は、方丈の東西南北に四庭を配した美しい庭園です。また、方丈と開山堂を結ぶ通天橋からの眺めは絶景です。渓谷・洗玉潤の紅葉と新緑、そして聖一国師が宋から伝えたとされる珍しい三ツ葉楓の黄金色は必見です。開山堂(常楽庵)は、1280年に入定した聖一国師を祀る重要文化財。楼閣にそびえる伝衣閣には、伏見人形のルーツとされる「三国伝来の布袋」像が安置されています。東福寺の象徴とも言える三門は国宝に指定された、室町初期の再建。扁額「玅雲閣」は足利義持の筆によるもので、楼上内部には明兆と弟子による極彩画が描かれた諸仏が並びます。

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松島、宮島と並ぶ日本三景のひとつ。全長約3.6kmの砂嘴に約5,000本の松が生い茂る白砂青松の景勝地。「股のぞき」で眺めれば、天に架かる橋のような絶景が望めます。

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丹後半島の伊根湾沿いに、1階が舟揚場、2階が住居の舟屋と呼ばれる建物が約230軒も立ち並びます。遊覧船で巡れば全国的にもめずらしい漁村の風情を味わうことができます。

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京都のおすすめ情報

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グルメ

京漬物

京漬物

京都産の野菜を使い、上品であっさりとした味わいに漬けた京漬物は、京都のお土産として人気があります。

湯豆腐

湯豆腐

古くから湯豆腐が親しまれてきた南禅寺周辺には湯豆腐店が点在しています。京都らしい風情ある空間で楽しむ湯豆腐は絶品です。

京ゆば

京ゆば

清らかな京都の水を使って作られる京ゆばは、鎌倉時代後期に中国から伝わった歴史ある料理。上品な味わいが人気です。

にしんそば

にしんそば

骨までやわらかく炊き上げたにしんを温かいそばの上にのせていただくにしんそばは、京都の冬の味として親しまれています。

鱧

京都の夏の風物詩が鱧です。祇園祭の頃が旬とされ、京都の日本料理店では落としや寿司などさまざまな料理法で鱧を味わえます。

おばんざい

おばんざい

季節の野菜をたっぷりと使って作るおかずを京都ではおばんざいと呼びます。おばんざいの店も多く、ランチなどに人気があります。

衣笠丼

衣笠丼

油揚げと九条ネギを出汁で炊き、卵とじにした京都のご当地丼。京都市内の大衆食堂やうどん・そば店などで食べられます。

間人ガニ

間人ガニ

「幻のカニ」とも称される間人ガニ(たいざガニ)。国内でも有数のブランドガニです。

京都旅行の天気と服装

Weather & Clothes
  • 1〜3月
  • 4〜6月
  • 7〜9月
  • 10〜12月
1〜3月の天気と気温表
平均気温 気候と服装 季節のイベント
1月 3.9℃ 1月・2月は底冷えの季節なので厚手の冬服でしっかり防寒対策を。3月は朝晩は冷える一方で日中は暖かくなる日もあり、セーターやデニムに厚手の冬服を着脱して調節できるようにしましょう。 厄除け大根、北野天満宮 初天神、国宝 石清水八幡宮 鬼やらい神事
2月 4.9℃ 八坂神社 節分祭、京都 西天王 須賀神社 節分祭 懸想文売り、本山修験宗総本山 聖護院門跡 節分会
3月 10.3℃ 下鴨神社 流し雛、嵯峨大念仏狂言・清凉寺お松明式、京都さくらよさこい
4〜6月の天気と気温表
平均気温 気候と服装 季節のイベント
4月 14℃ 暖かさを増しつつ寒暖差の大きい日が続きます。4月・5月は長そで・半そでで調整しつつ薄手の上着で朝晩に備えましょう。気になる人は紫外線対策も。梅雨入りする6月は蒸し暑いので軽装で雨具を。 今宮神社やすらい祭、春の大原女まつり、城南宮 曲水の宴
5月 18℃ 春の大原女まつり、稲荷祭、葵祭
6月 22.1℃ 三室戸寺 あじさい園、大幣神事、三千院あじさい祭り
7〜9月の天気と気温表
平均気温 気候と服装 季節のイベント
7月 27.5℃ 7月上旬まで続く梅雨、その後の夏本番、9月上旬まで続く残暑を通じて厳しい暑さ。軽装を心がけ、熱中症対策・紫外線対策をしましょう。室内の冷房や9月の朝晩に備えて薄手の上着があると安心。 みなと舞鶴ちゃった花火大会、本宮祭、京の七夕
8月 29.6℃ 久多花笠踊、梅津六斎念仏踊り 嵯峨天皇祭奉納梅宮大社、愛宕神社 千日詣(千日通夜祭)
9月 25.7℃ 嵐山の鵜飼、神泉苑 観月会、正寿院 風鈴まつり
10〜12月の天気と気温表
平均気温 気候と服装 季節のイベント
10月 16.7℃ 10月の日中は半そで・長そで、朝晩は薄手の上着で調節しましょう。11月の日中はニットなど厚手のトップス、朝晩は厚手の上着で調整。12月は本格的に冷え込むので厚手の冬着で防寒対策を。 御香宮神社神幸祭、高台寺 北政所茶会、粟田神社 粟田祭
11月 12.1℃ 秋の大原女まつり、貴船もみじ祭(御火焚祭)、嵐山もみじ祭
12月 7.1℃ 光のページェント TWINKLE JOYO、大根炊き

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