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水牛車
沖縄・八重山地方で運行されている水牛の引く観光用の乗り物、水牛車。水牛はとても力強く温厚な牛で昭和初期頃、台湾の移民とともに日本に渡ってきたと言われ、かつては農地や水田の開拓や整備に活用されていました。現代では観光用の水牛車を引く仕事を担っています。沖縄・八重山地方で現在、水牛車に乗れる場所は主に4カ所。沖縄本島の中部・うるま市にある「ビオスの丘」、沖縄本島の北部にある「備瀬のフクギ並木周辺」、八重山地方にある「竹富島」、そして西表島から約500mほど離れた場所にある「由布島」です。ゆったりとマイペースに進む水牛に乗り、時を気にすることなく景色を眺める時間は、何ものにも変えがたい一生の思い出となることでしょう。
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イリオモテヤマネコ
西表島を一躍有名にした島のシンボル、イリオモテヤマネコ。西表島は他の陸地から海で隔てられて生物が独自の進化を遂げたため、東洋のガラパゴスともよばれる独特な自然が残されました。島を覆う亜熱帯のジャングルに、カンムリワシやセマルハコガメといった珍しい生物が生活しています。中でも最も有名なのが天然記念物のイリオモテヤマネコ。1965年に発見された原始的なヤマネコで、体長50~60cmほど。西表島の固有種で100頭ほどしか生息していませんが、交通事故や生息地の減少、飼い猫からの病気伝染などによって減少傾向にあります。「西表野生生物保護センター」ではイリオモテヤマネコの剥製や映像などの資料を展示しています。
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仲間川マングローブ
遊覧船でマングローブを楽しめる西表観光の定番、仲間川マングローブクルーズ。仲間川には日本最大級のマングローブがあり、構成種も島の東部でしか見られない「マヤプシキ」や日本最大の「サキシマスオウノキ」といった貴重な種。天然記念物であり世界で3か所にしかない「ヤエヤマヤシ」の群落も見られ、一帯は文化庁、林野庁、環境省からそれぞれ保護地区に指定されています。仲間川マングローブクルーズは歩く必要がない「マングローブコース」とサキシマスオウノキを見学できる「サキシマスオウノキコース」があり、大原港に隣接する「ショップじゅごん」で予約不要でチケットを購入できます。トレッキングやカヌー体験もありますが、一部は要予約ですのでご注意ください。
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星砂の浜
西表島でトップクラスの人気ポイント、星砂の浜。西表島のほぼ最北端にあるビーチで、星の形をした星砂が多く見られます。星砂は1mm程度の粒で大きめの砂といった大きさですが、じつは有孔虫という小さな生物の骨。ほかにも竹富島のカイジ浜など沖縄の各地で名物になっています。海は遠浅で透明度が高く、すぐ沖にある大きな岩が防波堤になって波は穏やかなので子供でも安心。水温が高くサンゴや熱帯魚も見られ、海水浴やシュノーケリングに最適です。とくに魚は100種類を超え、中には30cm以上の大きさの魚も見られます。近くのペンションでは有料シャワーやシュノーケルのレンタルサービスも。
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マリュドゥの滝
西表島西部を流れる浦内川(うらうちがわ)にある、マリユドゥの滝。日本の滝100選に選ばれた名所です。鬱蒼と茂る密林の中にあり、二段に流れ落ちています。マリは「丸い」、ユドゥは「淀み」という意味で、その名のとおり丸い形をした滝つぼが特徴。アクセスは島西部の浦内川河口から。遊覧船やカヤックで8kmほど上流の船着場「軍艦岩」まで川を遡上し、そこからジャングルの中の遊歩道を島の中心に向かって30分ほど歩きます。この遊歩道は各所に休憩所や展望台が設けられており、この展望台からマリュドゥの滝を観賞できます。マリユドゥの滝からさらに少し上流に歩くと「神の座」を意味する「カンビレーの滝」があり、セットで観賞するのが浦内川観光の定番コースです。
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浦内川遊歩道
浦内川(うらうちがわ)の自然を堪能できる、浦内川遊歩道。「カンビレーの滝」「マリユドゥの滝」を観光するために通る定番コースでもあります。浦内川は沖縄で最長の川で、マングローブ林やヘゴの密林など亜熱帯の動植物の宝庫。滝までいく途中の遊歩道も、動植物を観察しながら大自然のエネルギーを感じられます。アクセスは浦内川河口から遊覧船やカヤックで8kmほど上流の船着場「軍艦岩」まで川を遡上。そこからマリユドゥの滝を経てカンビレーの滝まで約2.2kmの遊歩道が続き、ところどころに休憩所や展望台が設けられています。ガイド付きのトレッキングツアーも行われています。
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月が浜
西表島の北部にある宇那利崎の根本、浦内川の河口近くに位置する月が浜(トゥドゥマリの浜)。トゥドゥマリとは神が留まっているという意味であり、月が浜という名前は三日月のような砂浜の形に由来します。小さい白い砂は歩くとキュッキュゅと音の鳴る「鳴き砂」で、川の淡水の影響で周囲にサンゴ礁は発達しないため、砂浜はサンゴの欠片ではなく川に運ばれた砂でできています。そのため熱帯魚は見られず波も立つためシュノーケリングには向いていませんが、サンゴの欠片などが落ちていないので裸足で歩くことができ、子供の砂遊びなどには最適。マングローブのひとつであるヒルギ類の種も落ちています。西を向いているので夕陽が美しく、さらに星空スポットとしても知られます。
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バラス島
サンゴの欠片が集まってできた奇跡の島、バラス島。西表島の北側、約5.4km沖に浮かぶ、面積1キロ平方メートルほどの無人島です。地図には載っておらず、満潮時には水没するため「奇跡の島」ともよばれています。南半球のグレートバリアリーフと並んで、サンゴの欠片だけでできている世界で2つだけの島ともいわれており、一説にはサンゴの欠片が、船を重くするために積む石「バラスト」に似ていることが名前の由来とか。ブルーの海にぽっかりと浮かぶ白い三日月型の島はまさに奇跡の光景で、アクセスするにはシュノーケルやダイビングのツアーに参加して上原港から船でいくことになります。西表島は冬でも気温が20度前後あるので、年間を通じて絶景と海を楽しむことができます。
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浦内川
西表の自然を満喫できる、浦内川(うらうちがわ)。長さ約19km、支流も含めると全長が約39kmにもなる沖縄県最長の川で、河口付近の幅はなんと500m。マングローブ林やヘゴの密林をはじめ、亜熱帯の動植物の世界が広がる自然の宝庫です。上流にある「カンビレーの滝」「マリユドゥの滝」を見るのが人気コースで、いく途中の遊覧船や遊歩道も含めてジャングルを満喫できます。さらに上流の「マヤグスクの滝」までいくツアーも。ほかにもトレッキングやカヌー、SUPなどの定番ツアーにくわえ、ガイド付きの本格的なエコツアーなども行われています。季節限定のサガリバナツアー、サンセットカヌー、満天の星空の下でのナイトクルーズもぜひ参加してみたい体験です。
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ピナイサーラの滝
名瀑、ピナイサーラの滝。沖縄県で最大の落差約55mもある巨大な滝で、西表島の自然を代表する名所としてよく紹介されます。現地の言葉でピナイは「髭」、サーラは「下がったもの」を意味し、白い髭の水の神が座していると伝えられるパワースポットでもあります。島の北岸にあり、道路沿いからも滝を遠望することはできますが、滝まで通じる道路はありません。滝までいくには、トレッキングやカヌー、SUPなどのツアーに参加することになります。滝までの道中ではマングローブや、季節によってサガリバナなどの自然を満喫でき、滝つぼでは水遊びも。滝の上からは、島を覆う濃密な緑、白い海岸、紺碧の海、さらにその向こうに鳩離島・バラス島・鳩間島を一望できます。
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大見謝ロードパーク
道路沿いで手軽にマングローブ林を散策できる、大見謝(おおみじゃ)ロードパーク。西表島の北東部、大見謝川の河口にあり、マングローブ林の中に遊歩道が整備されています。駐車場からすぐの場所で気軽にマングローブを観察できる、西表島でも貴重な場所です。ウッドデッキの遊歩道ではすぐ近くからマングローブや足元に広がる水辺の生き物の世界を観察できます。大見謝川に下りて川遊びできるスポットもあり、子供たちに大人気。展望台もあり、島を覆う濃密な緑や海岸の白い砂とエメラルド色の浅瀬、紺碧の東シナ海を一望できます。海の向こうには鳩間島の姿も。大見謝川ではキャニオニングなどのツアーも注目を集めています。
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ユツン川
亜熱帯のジャングルや滝を間近に味わえるユツン川。西表島の北東部にあり、さほど長くない川ですが、マングローブ林やジャングルなど濃密な亜熱帯の自然に囲まれており、カヌーやトレッキング、シャワークライミングなどのアウトドアアクティビティの人気スポットです。川では水辺の生き物や植物、鳥の鳴き声などを楽しめるほか、道路からすぐ近くの河口に向かえば干潟の生き物を観察できるでしょう。上流にある名所「ユツンの滝」は落差約35mにわたり3段に流れ落ちる豪快な滝で、滝つぼで泳ぐこともできます。滝の上は標高約250mになり、ジャングルを一望できるほか、河口方面を見渡せばエメラルド色に輝く東シナ海のパノラマが広がります。
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イダの浜
陸路ではたどり着けない絶景ビーチ、イダの浜。「奥西表」ともよばれる西表島の西部は道路が通っておらず、日本最後の秘境である西表島の中でもとくに秘境の地とされています。イダの浜は奥西表の船浮地区にあり、白浜港から定期船でアクセスするか、カヤックなどのツアーに参加していくことになります。最寄りの船浮港からさらに徒歩10~15分ほどかけて峠を越え、ようやくたどり着く隠れ家のようなビーチなので、場合によってはプライベートビーチの感覚でゆったりできることも。遠浅の海は西表随一の透明度とされる美しさで、海水浴やシュノーケリングがおすすめなのはもちろん、海岸からでもサンゴ礁や熱帯魚の群れを観賞できます。
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カンビレーの滝
ジャングルの秘境にして神聖なパワースポット、カンビレーの滝。カンビレーとは「神の座」を意味し、かつて西表の15の地域から神々が集い、ここで島づくりについて話し合ったと伝わります。幅が広くなだらかな岩肌を約200mにわたり小さな滝が何段も続き、全体では落差約20m。アクセスは島西部の浦内川河口から。遊覧船やカヤックで8kmほど上流の船着場「軍艦岩」まで川を遡上し、そこからジャングルの中の遊歩道を島の中心に向かって1時間ほど歩きます。この遊歩道は各所に休憩所や展望台が設けられているほか、カンビレーの滝の少し手前にある「丸い淀み」を意味する「マリユドゥの滝」も見どころとなっています。
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野原崎
マンタの海を望む、野原崎(のばるざき)。西表島の東端にある岬で、大原港からも上原港からもほぼ同じくらいの距離です。天気の良い日には石垣島や小浜島まで見渡せる絶景スポット。西表島と小浜島の間の海「ヨナラ水道」はマンタウェイともよばれるマンタの回遊コースで、ダイビングスポットになっています。野原崎はまた、日の出が美しいサンライズスポットとしても有名。一帯の岩場はカモメ科の鳥、アジサシの繁殖場所で5月~9月頃の時期には白いアジサシが空を舞います。周辺の道はコーラルラインとよばれ、車やバスの車窓にはエメラルド色に輝くサンゴ礁の美しい海が広がります。海岸沿いにはマングローブの群落も。
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西表野生生物保護センター
イリオモテヤマネコをはじめ西表島の動物や自然がわかる、西表野生生物保護センター。西表に生息する絶滅のおそれのある野生生物の保護活動や調査の拠点、市民の野生生物保護への理解や関心を深めることを目的としています。西表石垣国立公園に含まれる西表島は独特の生態系をもち、なかでも1967年に新種記載されて西表島を一躍有名にしたイリオモテヤマネコは、個体数が約100頭しかいないとされる希少動物であり、国の特別天然記念物。ほかにもリュウキュウイノシシやヤエヤマセマルハコガメといった多くの絶滅危惧種や固有種がいます。西表野生生物保護センターではこれらの西表島の生き物の剥製や映像などの資料を展示しています。
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後良川
豊かな自然を楽しめるカヌーやSUPが人気の後良川 (しいらがわ)。西表島東部にある古見集落を「前良川 (まいらがわ)」とともに挟んで流れています。一帯には海水と淡水が混ざり合う汽水域ならではの豊かな生物群が見られ、水深の浅い河口付近で干潮時に現れる干潟では、ミナミトビハゼやカニなど様々な生物と出会えます。川の両岸にはマングローブ林が広がり、周囲からは「日本の音風景100選」にも選ばれる鳥や動物の鳴き声が聞こえます。5月~7月にはサガリバナの甘い香りが周囲に満ち、鑑賞ツアーも行われますが、7月後半の古見集落の豊年祭の時期には、後良川を含め周囲の川や山には立ち入れなくなるので注意が必要です。
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前良川
世界自然遺産の西表島でエコツアーを満喫できる、前良川 (まいらがわ)。西表島の東部、大原港からほど近い古見集落を「後良川 (しいらがわ)」とともに挟んで流れています。マングローブ林や数多くの鳥や昆虫など、豊かな自然に出会えます。海水が入り込み、河口から上流に向かってさまざまな塩分濃度の場所ができ、生物をさらに多様にしています。運が良ければ天然記念物のヤエヤマセマルハコガメやヤマネコに出会えるかも?川がカーブして景観の変化に富み、比較的手軽に上流まで行けるので、カヌーやSUPが盛んです。上流には滝つぼで泳げる滝もあり、トレッキングも人気。6月~7月はサガリバナを観賞するツアーも。7月後半には古見集落の豊年祭があり、立ち入れなくなります。
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南風見田の浜
西表島のほぼ最南端にある静かなビーチ、南風見田の浜(はえみだのはま)。周回道路の終点から続く細い道の先、キャンプ場からさらに先に行ったところに、2kmにもわたって白い砂浜が続いています。人の少ない落ち着いたビーチで、リーフに囲まれているので波も穏やか。正面の波照間島を見ながらのんびり過ごすのがおすすめですが、遠浅でリーフ際は沖に向かう流れが強いので要注意です。海水浴場ではないので監視員などは常駐しておらず、安全には気をつけましょう。ビーチ東の岩場には「忘勿石(わすれないし)」「ミルク面」といったスポットも。
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宇那利崎公園
西表島の絶景スポット、宇那利崎(うなりざき)公園。島の西部、住吉集落の宇那利崎にある広大な公園で、海沿いに設置されたウッドデッキの遊歩道を歩きながらエメラルド色に輝く東シナ海の眺めを満喫できます。展望台では月ヶ浜や浦内川も見渡せる西表島の大パノラマが。園内には芝生の広場に遊具、屋外ステージなどの施設もあり、家族で楽しめます。また、近くには美しい「ゼンベイの浜」も。夕日スポットとしても知られ、西の海を染めながら水平線に沈む夕日は西表島で一番とも。さらには満天の星も人気で、星空ツアーも行われているので、西表島に宿泊したらぜひ参加したいところです。
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亜熱帯植物園
西表島の東400mほどの沖合にある小島、由布島。島全体が亜熱帯植物園となっており、西表観光でも人気の高いスポット。由布島は西表島の与那良川によって運ばれてきた砂が周囲2km、面積1.5平方kmにわたって堆積してできた砂州で、地元で砂州をさす言葉「ユブ」が由来となっています。人口よりも水牛が多いことでも知られ、かつては農業で栄えましたが1969年の台風などにより人口が島外に流出。その後、楽園の島として人気観光スポットに発展しました。島は1時間もあれば歩いて一周できますが、島内には「蝶々園」「マンタの浜」といった見どころが点在し、島の独特で美しい自然を楽しみながら一日ゆっくりすごせます。
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マンタの浜
島全体が亜熱帯植物園となっている由布島にあるビーチ、マンタの浜。目の前には「小浜島」が見える、白砂が美しい砂浜です。由布島と小浜島の間の海「ヨナラ水道」が、マンタウェイともよばれるマンタの回遊コースであることが名前の由来となっており、ビーチではマンタのオブジェがお出迎え。遠浅の海岸で、干潮時にはかなりの範囲を歩くことができます。サンゴの欠片や石が落ちているので、ビーチサンダルなどの履物があると足が痛くなくて安心。「由布島茶屋」が隣接しており、コーヒーや手づくりのジェラート、ケーキなどを楽しむことができます。開放的なカフェでビーチの景色と風を堪能しながら、ゆったりとぜいたくな時間を満喫しましょう。
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